
お客様のSaaS導入でボトルネックになる「帳票」。ラクラス株式会社との連携において、お客様の業務が円滑に進むソリューションをご提供しています。
- Lacrasioは帳票SaaSとの連携なしに成立しない
- SaaS浸透のカギはコア業務の見極めにあり
SaaS以前から帳票の必要性を明確に意識されていたのですね。
「本来業務に専念してもらう」ことを考えた時、人事部側に一切の負担をかけないオンラインでのサービス提供、という形に自然と行き着きました。そこで99年頃にワークフローの部分を担うツールを探していたのですが、当時は電子的にデータ処理ができればいいという製品ばかりで、帳票出力までの発想を持った製品はありませんでした。確かに我々が目指すのはオンラインサービスですが、帳票出力のニーズがあるのは避けることのできない現実です。さらに日本の場合は、一歩社外に出て税務署や銀行などに提出する書類には必ず署名・捺印が求められる状況があります。(北原)
これは昔の話ではなく、デジタルデータのように容易に改ざんできない、信頼性の高い書類として、紙で出力したいというニーズも最近では増えています。そのため、Web上での電子的な処理に加えて帳票出力までをカバーするワークフロー、というのは絶対条件だったのです。そうした我々の理想に唯一合致していたのが、ウイングアーク テクノロジーズの製品でした。帳票設計の柔軟性やコストパフォーマンス、スピードなどの総合的なクオリティが非常に高い。特に設計の柔軟性に関しては、99年に導入してから現在に至るまで、あらゆるカスタマイズ要求に応えてくれています。(北原)
紙出力やカスタマイズのニーズについて、具体的な例を教えてください。
まず、人事評価がその代表例としてあげられます。例えば目標管理制度を運用する、目標設定などのエントリーはすべてWeb上で行いますが、いざ上司と面談をしようといった際に、PC画面を見ながらだとやりにくい。やはり、必要な情報を1枚に集約した目標管理シートを手元に置き、お互いきちんと対面した方が面談もスムーズに進みます。データのエントリーや収集・管理などに関してはもちろんWebの方がいいのですが、記載されている情報を“ぱっと見て”把握できる視認性という意味では、圧倒的に紙の方が優れています。(村田)

次にカスタマイズニーズですが、人事制度は各企業の業種や文化などによって千差万別であり、定型のテンプレートだけでは対応できません。そのためLacrasioでは、帳票SaaSとの連携によりお客様特有の帳票ニーズに対して柔軟に対応しています。さらに年末調整や保険料控除などの定型帳票においても、近年では関連法律の複雑化に伴い改定が頻繁になっているため、当社側で随時細かなレイアウト調整が必要になります。だからこそ帳票SaaSとの連携が可能にする柔軟性やスピードは欠かせない。帳票SaaSとの連携なしにLacrasioのサービスは成り立たない、と言っても過言ではありません。(村田)
Lacrasio画面
帳票SaaSと連携して出力された帳票データ
帳票SaaSとの連携で、今後どのようなサービス展開を想定していますか?
人事業務はどの企業にも必ず存在するものであり、今後は規模や業種に関わらずあらゆる企業へサービスを提供していきたいと考えています。特に、これまでパッケージを導入していた大企業においては、Lacrasioと帳票SaaSの連携が大きなコスト削減効果を生むことを確信しています。我々が提供するサービスモデルならば、従来のようにソフトの購入や継続的な保守料で何千万も支払ったり、システム運用で貴重な人的リソースが奪われたりすることもないからです。(北原)
例えば給与計算ソフトを導入すると、ソフトの購入を皮切りに、サーバの設置をはじめ煩雑な導入作業を行い、さらに導入後も保守料を払い続けていく。そういうお客様に負荷を与え続けるモデルはおかしいという思いは以前からありました。お客様はあくまで給与計算結果というベネフィットを得ることが目的であって、給与計算ソフト自体が欲しいわけではない。そのことを突き詰めていくと、保守・運用などの負担がないSaaSという形で、柔軟かつスピーディなサービスを提供することが、お客様によりよいベネフィットを生むのだと主張していきたいですね。(北原)
では、今後はSaaSのビジネスモデルが主流になるということですか?
それは業務の重要度や業種によるでしょうね。その企業ならではの強みになる部分はアウトソースに頼るべきではないと考えています。間違っているなと感じるのは、強みとなる部分もそれ以外の業務も、何もかも自社で抱え込んでしまっているケースです。書類の収集や給与計算のような利益に直結しない部分はSaaS・BPOで切り出し、そこで解放された人的リソースを企業の競争力強化のために必要な業務へ投入する、というメリハリこそが大切です。適切なSaaSの活用ができれば、より効率的・戦略的な経営が実現します。(北原)
ただ、日本の企業においては、例えばサーバの24時間稼動は自社の社員が監視しているのに、業務システムの上流設計は外部のコンサルタントが担当するなど、業務の上流工程と下流工程の優先順位が逆転している場合が多く見受けられます。それではいつになっても肝心な知識やノウハウが蓄積されません。しかし最近では、本業集中への意識が高まりつつあり、各業務内容に応じたサービスの、適切な提供形態が求められています。今後、帳票SaaSと連携した我々のサービスも着実に活躍の場をひろげていくでしょう。(北原)

